バリ島精神おすすめ文献紹介
ウブッド十字路の番人 〜バリ島今昔譚〜
マディ・クルトネゴロ 著 武内邦愛 訳
アートダイジェスト ISBN 4-900455-32-6 C0026
- ウブッド十字路の番人
- 霧の探訪者
- トーキングストーン
「スピリット・ジャーニー」と同じ著者の短編作品集。
表題作「ウブッド十字路の番人」主人公の翁はウブッド十字路で
いったい何を見張っていたのか?
「霧の探訪者」は白鷺で有名なプトゥルゥ村の創世記が主題。
スピリット・ジャーニー
マディ・クルトネゴロ 著 武内邦愛 訳
アートダイジェスト ISBN 4-900455-10-5 C0098
- スピリット・ジャーニー
- タガナン村の起源
- バリアガの誕生
- 角のある馬の失踪
- アムク!
- タコノキ合戦
- バリ地図
- もうひとつのスピリット・ジャーニー
- 用語解説
- 訳者あとがき
宇宙人を見たというバリ芸術家による「バリ島伝説」の記録物語。
世界中でココだけでしか作成されない織物であるグリンシン
(ダブル・イカット)の産地である「トゥガナン(訳文中ではタガナン)村」
の創世記の物語は大変貴重である。
バリ島じゃらんじゃらん
佐藤明美 著
トラベルジャーナル ISBN 4-89559-305-3
- 伝統芸能に魅せられて
- 食に香る自然の豊穣
- 色鮮やかな祈りの風景
- 躍動する島の若者たち
- ジャカルタからの新しい風
- 暮らしの中の素顔
- 旅人を迎える熱帯の饗宴
- 精霊が舞う島の不思議
バリ島での人々の生活が非常に分かり易くまとめられている。
写真も豊富なのでバリ入門書としてお勧め。
バリ島
ミゲル・コバルビアス 著 関本紀美子 訳
平凡社 ISBN 4-582-52208-4
- 島
- 人々
- 地域社会
- 稲、仕事、富
- バリの日常生活
- 家族
- 芸術と芸術家
- 演劇
- 儀礼と祭礼
- 妖術−妖術師・呪医・呪術劇
- 死と火葬
- 現代のバリと未来
バリ島研究必読の書。絶対おすすめ。すばらしい。
魔女ランダ考
中村雄二郎 著
岩波書店 ISBN 4-00-002134-6 C0036 [廃版]
- 問題との出会い
- ランダの深層
- バリ島のコスモロジー
- <不死不滅の空>
- ランダとグレート・マザー
- 生と死
- バリ島の<パトスと知>
熱帯の旅人 −バリ島音楽紀行
コリン・マックフィー 著 大竹昭子 訳
河出書房新社 ISBN 4-309-20148-2
- ブレレン港
- 南部の町デンパサール
- クダトン村に暮らす
- 楽団長の来訪
- 仮面売り
- 影絵芝居
- ガムランの調べ
- 神々の降臨
- 千客万来
- サボ村の王宮
- アルジョ劇の夕べ
- 送別の宴
- サヤン村の新居
- 青年詩人ドゥルース
- 満月の夜の祭り
- 太古のシンフォニーを探して
- 民衆の支配者
- いのちの恩人
- イダ・バグース、悪霊と闘う
- サンピ少年のデビュー
- ゆるやかの時の流れ
- 天才作曲家ロットリング
- こうろぎ相撲
- 火葬の儀式
- 再び島を離れて
- 再会
- 新楽団誕生
- 導師(グル)との出会い
- 「小さな人」の楽団
- 谷間に揺らめく火の玉
1930年代にバリ島に滞在して近代バリ芸能の発展を見届けた
作曲家コリン・マックフィーのバリ島物語。
読み物としても非常に面白い。
虹の理論
中沢新一 著
新潮社 ISBN 4-10-365901-7
- 虹の理論
- 虹の理論2
- ファルマコスの島
- ファルマコスの島2
- エリアーデのために
- ハッピー・エンド
バリ呪術の基本であるカンダ・パット・ブータやパンチャ・マハー・ブータ
などの解説。実際にバリにおいて呪術に入門した中沢氏の体験にフォークリア
を被せて記述されたこの「物語」を通して読者の得るものは大きいだろう。
神々の島バリ −バリ=ヒンドゥーの儀礼と芸能−
吉田禎吾=監修 河野亮仙+中村潔=編
春秋社 ISBN 4-393-29109-3 C 3014
- バリ文化の深層へ
- バリ島の概観
- バリの儀礼と共同体
- ヒンドゥー文化としてのバリ
- ランダとバロンの来た道
- 儀礼としてのサンギャン
- ケチャ/芸能の心身論
- ガムランの体系
- バリの口琴
- 呼吸する波の音
- 死の儀礼
- バリのカレンダー
バリ島文化全般にわたり、結構深い部分まで記述されている。
ミゲル・コバルビアスの「バリ島」と並ぶバリ研究必見の書。
Copyright(C) 1996-2003 Ogura Koki
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